3月14日頃・52-12
折角「四季」のある日本で仕事をやっている皆さん!
季節の折々の説明を投稿しますので、朝礼などのネタとしてご活用ください。
経費削減ドット東京のオフィス高橋です。
今日の投稿は少し長くなりますが、是非ご確認下さい。
《二十四節気》
太陽が移動する天球上の道を「黄道(こうどう)」といい、「黄道」を24等分したものが「二十四節気」です。
<3月21日頃>【春分:しゅんぶん】
昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に陽が延びていきます。
春分の日は彼岸の中日で前後3日間を春彼岸といい、先祖のお墓参りをする習慣があります。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」として国民の祝日になっています。
彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。それぞれ、春分の日(3月21日頃)、秋分の日(9月23日頃)を中日とし、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。
【 春彼岸 】春分の日が3月21日の場合
3月18日:彼岸入り
3月21日:彼岸の中日(=春分の日・祝日)
3月24日:彼岸明け
彼岸の中日である「春分の日」は国民の祝日です。
祝日法によると、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」となっています。
また、春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」と呼びます。
「彼岸の意味とお墓参り」
春分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係しています。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸」(しがん)といいます。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、「彼岸」と「此岸」がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」
春分と秋分は、いずれも二十四節気のひとつで、暦の上では春と秋の折り目となります。
春分と秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じになりますが、 春分以降は昼が長くなるため寒さが和らぎ、秋分以降は秋の夜長に向かうため涼しくなっていきます。
こうして彼岸を迎えれば厳しい残暑や寒さに目処がつくため、「暑さ寒さも彼岸まで」というようになりました。
「彼岸花」
まるで彼岸に合わせたかのように、秋分のころに咲くのが彼岸花です。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名は、サンスクリット語で「天界に咲く花」を意味します。
1日に10㎝以上も伸び、球根には毒がありますが、昔は水にさらして毒を抜き、万一の時の非常食にもなりました。
「ぼたもちとおはぎ」
お彼岸のお供えものの定番といえば、ぼたもちやおはぎです。
どちらも、もち米とうるち米を混ぜて炊き、適度につぶして丸めたものを小豆あんで包んだ和菓子ですが、春は春に咲く牡丹にちなんで「牡丹餅」といい、秋は秋に咲く萩にちなんで「御萩」というようになりました。
また、小豆は秋に収穫されるので、春はかたくなった皮を取ったこしあん、秋は皮ごと使った粒あんを使っていました。
そのため、本来「牡丹餅」はこしあん、「御萩」は粒あんを使って作ります。
また、おもちは五穀豊穣、小豆は魔除けに通じることもあり、日本の行事に欠かせないものです。
昔は甘いものが貴重だったため、 ぼたもちといえばご馳走で、大切なお客様、お祝い、寄り合いなどでふるまわれ、法要の際にも必ずお供えしていました。
思いがけずよいことがあることを 「棚からぼたもち」といい、幸運の象徴にされていることからも、いかに人々の暮らしに根付いていたかがわかります。
《雑節》
「雑節」は、「二十四節気」のように中国から伝わったものではなく、日本人の生活文化から生まれた日本独自のものです。
<3月21日頃>春分と秋分をそれぞれ中日とする7日間【彼岸:ひがん】3-1
彼岸といえばお墓参りが頭に浮かびますが、彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。
日本では、神仏両方を共にまつるという風土があるので、太陽神を信仰する「日願」と仏教の「彼岸」が結びついたからという説があります。
また、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。
<3月21日頃><9月23日頃>春分と秋分に最も近い戊の日【社日:しゃにち】
春分(3月21日頃)と秋分(9月23日頃)に最も近い戊(つちのえ)の日を「社日」といいます。
春の社日は「春社」、秋の社日は「秋社」とも呼ばれ、土地の神様をまつる日とされています。
「社日の由来」
春の社日の頃は種まきの時期にあたり、秋の社日の頃は収穫の時期にあたります。
そのため社日は重要な節目と考えられ、春は五穀の種子を供えて豊作を祈り、秋は初穂を供えて収穫を感謝するようになりました。
社日を祝う習慣は元々中国にあり、「土」という意味がある「戊」の日に豊作祈願をするもので、「社」とは土地の守護神のことを表しています。
この風習が日本に伝えられると、土地の神様を信仰する日本の風土に合い、重要な農耕儀礼として全国に広まったようです。
「地域で違う様々な行事」
社日は「土の神」をまつるので、この日は農作業など、土をいじることを忌む風習が各地に見られます。
また、土地の守護神というよりも農耕の神様と捉える地域もあり、信州の「お社日様」は春は神迎え、秋は神送りとして餅をついて祝ったといいます。
また、博多では古くから「お潮井」と呼ばれる箱崎浜の真砂を、「てぼ」という竹かごに入れて持ち帰り、玄関先に下げておく風習があります。
「災いを除き福を招くもの」として、身を清めるお祓いに用いられたり、建物や土地のお祓いや田畑の虫よけなどにもまいてお清めとします。
社日は、その土地ごとの神様を祝うので行事の形は様々です。
《七十二候》
「二十四節気」は、半月毎の季節の変化を示していますが、これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが「七十二候」です。
<3月21日頃>【雀始巣:すずめはじめてすくう】
雀が巣を作り始める頃です。
昼の時間が少しずつ伸び、多くの小鳥たちが繁殖期を迎えます。